“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

定期的に尖った主張、疑問、提案をお届けします

管理者の責任についてですが、まず管理者の職責は何かということから考えてみたいと思います。 何を管理するのかということですが、当然仕事の管理ということになり、人を通じて仕事の管理をするわけですから必然的に人の管理をしなければなりません。 ここで忘れてはならないのは、人の管理はあくまでも仕事上の目標を達成するための【手段】であって【目的】ではありません

会社全体の目標がありそれが部門→部→課→個人というように因数分解されて個人で遂行可能な範囲に落ちてくるわけですが、これらが繋がっているからこそ最終的な目標=会社全体の目標が達成するわけです。 では、具体的にどのようなことが要求されているのでしょうか

【経営トップ】

  • 現状の問題点を把握した上でより一層の発展を図る為、将来の方向性を示しそれを実現できる体制を作り出すこと
  • 方向性の見誤り、タイムリーな体制作りの不備が責任となる

【執行役員レベル】

  • 上記方向性を具現化する為、グローバルな観点で現状からの改革を目指し、担当業務毎に具体的指標を明示し推進すること。 社員全員の力を引き出し又、総力を結集する為の方策を講じること
  • 基本方針に対する疑問や提案を経営トップに対して行なうこと
  • 具体的指標が明示できない、改革のリーダーシップが取れないことが責任となる

【部課長レベル】

  • 上記指標を達成する為、広く社内外からの情報、意見を集め具体案を策定し、且つ実践すること   
  • 各々の場面でのイニシアティブをとること。  改革の波に乗れない人たちへの指導と援助をすること
  • 基本方針及び指標に対する疑問や提案を上位マネジメントに対して行なうこと
  • メンバーと問題を共有し、必要な判断を下し、組織構成員個々の力を上回る成果をあげることが責任となる

【メンバー】

  • 上記具体策を実行する為、経験と自らのアイデアを生かして確実に目標を達成するとともに常に次のステップへ進む為の挑戦をすること
  • 基本方針、具体策及び実行案に対する疑問や提案を上位マネジメントに対して行なうこと
  • 実行案、方針と現実との乖離がある場合、素早く情報を提供し、代替案を提案することが責任となる