戦争は恐怖から起きる
戦争というのは恐怖から起きるものです
第二次対戦前の日本は常にロシアに対する恐怖があり、その防衛線としての
満州建国が逆に太平洋戦争の引き金になってしまいました
ドイツも再軍備禁止、莫大な第一次大戦の賠償金によって国そのものの存立に
対する恐怖心から国家再建という名目での再軍備から大戦へと繋がりました
現代の日本はどうでしょうか
専守防衛であれば「他国が恐怖を感じる恐れは少ない」ですが「反撃能力」を
持った途端に他国に恐怖を与えてしまいます
いや、中国や北商戦の恐怖があるというでしょうが本当でしょうか
ミサイル攻撃は怖いです、迎撃体制を整えてもせいぜい8−9割つまり100発
撃たれれば15発程度は着弾し被害が出るということです
今の日本にこれに耐えられるでしょうか
議論に抜けているのはどんな脅威かということです
確かにミサイルは恐怖ですがこれまでの様々な戦争を見ても空爆だけで相手を
屈服することはありません、ウクライナ然り、あのイラク戦争も最後は地上軍
が出て行きました
唯一の例外は日露戦争ですがバルチック艦隊を殲滅した途端興和の交渉を
始めましたのはシベリヤ満州でのロシア陸軍との地上戦を避けるためです
今、ロシアや北朝鮮に陸上兵力を日本に上陸させる海軍力があるのでしょうか
そして何故日本を攻撃するのでしょうか?
中国はどうでしょうか?
歴史上、漢民族が海を超えて他国を占領したことはありません
離島を占拠されたらという議論がありますが、占拠した離島の防衛はどう
するのでしょうか?補給は困難ですし維持はできませんのでそもそもメリット
がありません
このように見ると最近の議論は自ら恐怖を作り出しているのではないかという
疑問にたどり着きます
冷静に判断し、妙なロジックに惑わされないかとが肝心です
それにしても先日の岸田首相の演説にはびっくりしました
「反撃能力を持つということはアメリカからミサイルを買うことです」
クリスマスプレゼントにミサイルを買ってもらおう!