“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

世論調査の不思議

報道各社が定期的に内閣支持率の世論調査を実施しています

毎回不思議に思うのは読売新聞や産経新聞では比較的内閣支持率が高く

反対に毎日新聞や朝日新聞では低くなります

いずれも携帯と固定電話の番号を無作為に抽出したデータですが誤差の範囲を

超える差が出るのはどうしてでしょうか

どこの報道機関もRDD方式による電話調査ですが、事前に調査元を明かすので

当該新聞を購読していない人が回答拒否してしまうから結果的にバイアスが

かかってしまうからでしょうか、有効回答率はどの調査も50%程度です

わからないという回答の場合さらにどちらかと言えば賛成ですか反対ですか

という突っ込んだ質問をする新聞社とそうでないところがあるという話も

聞きますし、質問の順番で支持率が変化するという話も聞きますがどの程度の

影響があるのかはわかりません

もう一つ調査の質問ですがほとんどが二者択一です

⚫︎憲法改正に賛成ですか反対ですか  という質問が多いです

もし質問が

⚫︎憲法9条の改正に賛成ですか反対ですか  あるいは

⚫︎憲法は時代の要請に従って改正されることに賛成ですか反対ですか

というような質問であれば異なる結果が出る可能性があります

世の中の重要な論点は単純な白黒で判定されることは少なく、多くの場合

良くて四分六、際どい時には数%の差で白黒が決まりますので二者択一の

質問は複雑な社会を映すことには不向きです

こうして見てくると各報道機関はそうありたいという結果が先にありそれに

合わせた質問を作成し世論調査の結果だとしてあたかも世の中全体の意向だ

といった類の主張をすることが妥当なのでしょうか

「世論調査」ではなく「世論操作」ではないかと疑いたくなりますし

様々な意見や可能性を示すべき報道機関が単純な丸バツに近い調査結果を

疑問を呈することも、その背景にある利害や影響をコメントすることなく

単純な数字の垂れ流しをすることに不安を覚えます

大政翼賛会と大本営発表の時代に戻りつつあるような悪夢を見ていなければ

良いのですが