最近FIRE(Financially Independent and Retirement Early)が目標と言われますが
小生の場合はFIReL(Financially Independent but Retirement Late)
諸悪の根源=裁量権
以前にも書きましたが、日本の法律は英米法と大陸法が混在し、行政に有利な方を
つまみ食いしています
最適な例がどの法律文章にのある「……等」と言う文言です
法文内に…..等の前の事例が明確に規定されていれば裁量権は発生しませんが
「等」があるために類似の内容ということでほぼ無限に行政府の裁量で何が適法か
判断されてしまいます
英米法の考え方では裁判所の判例で曖昧な裁量部分を徐々に規定して行くという
考え方ですが、日本の場合は判例でなく前例踏襲になり裁量の定義が記録に残され
ませんし国会で承認されることもなく事後的に法律解釈が変更されてしまいます
このような状況では民間企業からの接待は無くなりません
何故ならば裁量権を持つ行政官に自らに有利な解釈がされるようにお願いすることに
なるので公開の場でお願いすることはできませんし、行政府内の会議でお願いする
こともできず、結局夜の接待ということになります
最近はコロナ対策で「酒を伴う接待」が無くなった筈ですが実態は変わっていない
ようです
このような状況を変えるのは法律文章から「等」の文字を削除し、明確な事例を
省令として明記し変更や追加または削除の場合は国会の承認を得るというように
すれば不明瞭な裁量はなくなり、当事者の生産性は上がり、おかしな接待も
なくなります
企業にとっても行政府とのつながりの強弱によるのではなく実力で競争でき電通を
はじめとした大手企業が一括受注し再委託、再々委託、再々々委託のような慣行も
なくなりコストも5割ほど低下するでしょう
産業の競争力が無くなってしまったのも案外この辺に秘密があるのかもしれません