日本人の繊細な感情はどこへ行ったのか?
今日のニュースを聞いていて、びっくりすると共に情けなくなりました
そのニュースとは辺野古の埋め立てに南部海岸の土砂を使うということですが、何と
その海岸は沖縄戦の激戦地の一つでいまだに遺骨が回収されるところで、すぐ近く
には魂魄の塔があるそうです
あまりに無神経、沖縄の人々の感情を理解しない工事に呆れてしまいました
辺野古の新米軍基地の造成ですから今は使われていない本島北部の米軍管理地の
土砂を使えば良いと考えます
もちろん、土質だとか条件はあるのでしょうし、不発弾が残っている可能性もある
のですが将来返還された時にはいずれ不発弾処理が必要ですから、この際それらを
考えて多少時間がかかったり費用がかかったとしてもこのような提案は受け入れられ
易いのではないでしょうか
これだけが解決策ではありませんが、技術的な困難さがあるにしても少なくとも
最初の発想として激戦地の土砂を掘り返すのではなく「沖縄の人に寄り添う」提案が
できなかったのかと考えると、政府関係者の無神経さと「口だけの約束」の浅薄さ
が見えてきます
このような口だけ、いかにも皆さんのためと言いながら実際は何も考えていない
不誠実が政治不振に繋がっています
世の中にはできることとできないことがありますし、難しい判断に迫られることは
多々あるわけですがその基本に何があるのかが重要です
全員が賛成することはあり得ないことなので、どうして、メリット/デメリットの
比較その結果としての論理的結論を示した上でなるべく多くの人の理解を得ると
いうのが民主主義の基本となります
このようなプロセスができない政府には他国の理不尽な強権発動を批判する権利が
ありません
それだからミャンマーや香港で起きていることに日本政府は何も言わないのでしょう
悲しいことです