日中露とかけて今を楽しむと解く
心は『無力感』
一定の経済規模がある世界中の国で政治への若者の参加が少ないのは日中露です
特徴は強固な官僚主義国家であることです
アラブの春も東南アジアでの政変の主役も、また前回の大統領選挙での民主党予備選
サンダース候補の支持者の多くは若者、ヨーロッパでも街頭デモには多数の若者が
参加していますが、いずれも官僚組織は必ずしも強くないことがわかります
「世界で最も成功した共産主義体制」ともいわれる日本も御多分に洩れず江戸時代
からしっかりした官僚組織ができています
もっとも一般に言われることと異なり、江戸時代の官僚組織は年功序列ではなく
実力主義であったことです
「老中」という文字から老人を想像しますが実際は実力者が抜擢されることが多く
阿部正弘の老中就任は25歳、老中首座26歳、堀田正睦も30歳で老中、そして
安政大地震後に45歳で再任され老中首座となりました
しっかりした官僚体制で体制を維持したものの、若手の抜擢で政治の改革を
積極的に実施していたことがわかりますし、国の将来に対する不安が増した幕末には
坂本龍馬の海援隊や高杉晋作の長州奇兵隊という体制を揺るがすような動きも若者
故に出てきたのです
さて、世界情勢が大きく動き始めた現代ではどうなのでしょうか
残念ながら日本では若者からのうねりはなく、表面的には政治無関心に見えます
これからの激動の世界を生き抜かなくてはならない若者の主張が見えないのは
残念でなりません