“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

北朝鮮に1ポイント

米朝会談を前に駆け引きが行われていますが、ほとんどの論調がアメリカあるいは

日本からの観点でなされています

六カ国協議が中断してから北朝鮮の主張は米朝直接会談でしたが、ブッシュ政権

以来アメリカ側は拒否しています。あくまでも六カ国協議で交渉すべきだと

これを踏まえて北朝鮮から見ると今回米朝直接会談が実施される方向で協議が進んで

いるということは第一段階では北朝鮮の主張が通ったということになり1ポイント

そもそも核とミサイルは何のためと考えるとアメリカを交渉の場に引き出すため

の手段と言えますので、実際にこれらを使用する軍事的メリットはありません

それだからこそ、アメリカ本土に届くミサイルが重要なのです

トランプの脅しに屈したから交渉へと軟化した、あるいは6月12日の会談を中止

すると脅かしたらすぐに謝ってきたと考えるよりは水面下での交渉が継続している

と見る方が妥当で、すでに次の目標に向かっているのではないでしょうか

米朝直接会談の結果として期待しているのは休戦協定から平和条約への転換でしょう

つまり体制維持の保証が最大の目的になります

スイスでの生活体験のある金正恩にとって北の経済発展は必然でしょう

中国の例を見ても西欧型民主主義でない経済発展の成功モデルがあるわけで

将来的な南北融和あるいは統一に際しての重要なカードは経済力です

因みに中国の経済モデルの基は日本の経済企画庁(現:経産省)と金融機関による

複合的な経済統制モデルで、市場経済モデルと見間違う巧妙な官僚主導形態です

核とミサイルを放棄しても体制維持ができれば資金を経済発展に、さらに韓国や

日本からの資金援助も見込めますので次のステップが見えてきます

流れで考えると北から見る限り今ところ予定通りで既に1ポイントをゲット

外交交渉の経験がなく、しかも国務省スタッフを活用するのでもなくスタンドプレー

の得意なトランプ大統領自尊心をうまくくすぐり、また中間選挙前の状況を上手に

利用しているように見えます

順調にいけば、次のステップは韓国や日本から最大限の資金援助を引き出すこと

自国の資金を使いたくないアメリカの圧力も考えると日本は相当に覚悟をする

必要がありそうですし、すでに6月2日にトランプ大統領自らこのような発言をして

います

このようなシナリオを認識し、対策を考えている政治家がいるのか心配になります