平均点主義から脱却しよう
意外なことでしょうが、東大は全科目平均で70点取れば合格できます
受験科目数が多いので、一科目だけ100点満点を取っても他の学科の成績が悪ければ
合格しませんので、結局おしなべてよくできるけど飛び抜けた特徴のある人は少なく
なってしまいます
その為かどうかわかりませんが東大出身でノーベル賞をとった人は少ないです
その「優秀な」人材が霞が関で高級官僚になったり、大企業の役員になる出世階段を
登るので官僚や大企業の役員は優秀な人が揃います。 しかし革新的なアイデアや
可能性が低くても飛躍のチャンスのあるような事業には手を出しません
他方で、アメリカをはじめ、ヨーロッパ、中国、東南アジアなど世界各国の躍進
するベンチャー企業ではMBAを持った人もいれば、大学をでない人もいて自分の
発想にかけている人たちが成功を収めています。 勿論、その影には多数の失敗が
あり、成功するのは非常に低い確率ですがそれでもチャレンジした結果それなりの
果実を得ることができるのです
また、ベンチャーは日本では一度失敗すると次のチャンスは少なくなりますが、
海外では23回失敗するとようやく認められ、失敗しないベンチャーは逆に厳しい
目で見られるように彼我の環境はまるで異なります
「失われた10年」と言われて久しいですが、既に四半世紀が経過し、まだ再浮上の
きっかけもつかめていないというのが日本の現状です。 つまりパラダイムの変化
についていけず古いパラダイムの上に絵を描いているのは「優秀な」人たちなのです
大きなパラダイムが変化しているときは「平均点の発想」ではなく、規格外の発想が
要求されますので、現在の日本の政財界では対応できないと考えられます
建築家の安藤忠雄氏のようにユニークな存在もありますが、このような人材が
各方面で次々と排出するような環境整備が求められています