金利を上げよう
世界で最も高齢化するスピードの早い日本は、他国からその経験を参考にすること
ができませんので、独自のアイデアを創出する必要があります
創造性は日本の不得意と考えるのは勘違いで、為替や手形の先物という金融制度
でも歌舞伎や浮世絵のような芸術面でも多くの実例があります
世界的な低成長から抜け出す政策として金融緩和ではなく、金利を上げたら
どうなるのでしょうか
高齢化した日本では年金や貯蓄に頼った生活をしている人が沢山いますが、それらの
人々は金利が高いほど収入が増えます。 一方、住宅ローンをはじめとした借金は
少ないので高金利のマイナス面は小さくなります
人間の心理とは面白いもので、どれほど資産があっても金利が0.1%、つまり1億円
預けても10万円しか利息がない、では現金で溜め込むことになり貸金庫が現金の
重みで扉が開かなくなったというような噂も飛ぶぐらいです。 また自宅に現金を
持っているので“振り込め詐欺”に狙われます。 最近警察に聞いた話では被害総額
3,000万円なのに銀行から下ろしたのは1,000万円だけ、つまり2,000万円は自宅に
置いてあったということです
ここで金利が1%に上昇すると利息は100万円になります。 これらの人たちは
感覚的に行動することが多く、利息が付くなら消費しようと言って300万円も
使うことになるのです。 住宅ローンを払っている人も固定金利であれば当面、
影響はありませんし1%の金利では負担増もたかが知れています
こうやって全体の消費マインドが高くなれば、投資も促進されデフレから脱却
できるかもしれません
経済は心理学
景気も出生率も将来に対する夢があることが大切です
“お金は天下の回りもの”、どんなにお札があっても回らなければ役に立ちません
擦り減るぐらいにお金が回れば世の中が明るくなること疑いなし