馬に水を飲ませることはできない
諺に『馬を水飲み場に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない』
というのがありますが、今の日本経済の状況はまさにこれと似ています
少し前に水をたっぷり飲んで、お腹がダボダボだった時期は過ぎましたが、真夏から
冬場を過ぎ、ようやく春の到来が待たれる時期になった頃ですが、まださらに水を
飲むほど喉は渇いていません。 このような時に溢れるほど水の入った水飲み場に
来ても馬は水を飲みません。 今必要なのは草原を思いっきり走り回り、
エネルギーを使いのどが渇くことです
しかし、近くにあった草原は既になくなり、わずかに残ったところも柵があったり
立ち入り禁止だったり、前からいる馬たちが仲間に入れてくれませんので走り回る
ことができない状態で、お腹も空かないしのども渇きません
このような状態では、水飲み場に行っても馬は水を飲みません
よく見ると、水飲み場の水は桶から溢れて周りの地面は濡れてしまっていて
滑って足を怪我するかもしれませんし、逆にいつでも水は飲めるから今無理
しなくても大丈夫という気にもなります
大切なことは、どこに草原があり、どうやったら行けるのか、また柵を取り払い
自由に走り回れる環境を整備することです。 無理に草原に連れて行っても
水と同じように、自然と走り回るわけではありません
あくまでも環境の整備が重要で、走るのも水を飲むのも『馬の自由意志』に任せる
しかないのです