“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

新市場開拓に解がある

28兆円という大きな数字が経済対策として打ち出されていますが、20年以上先に

完成するリニア新幹線等水増し的なものを除くといわゆる真水部分はせいぜい

数兆円、しかも財源がないため建設国債の増発という旧態依然のものばかり

これまで何度も実施して効果のないことは明白なのに、役所の発想の貧困さが

如実に現れ、政治家も独創的な提案ができないようでは景気回復、デフレ脱却は

遠い先としか考えられません

今必要なのは、市場の創造です

DARPAのコンテストから出発した自動運転技術は、産業構造を変え、運転手が

不要になるという変革をもたらすかもしれないし、ダイソンの家電は羽根のない

扇風機やサイクロン式掃除機等高価だが、オリジナリティー溢れる製品で市場を

開拓しています

前にも書いたようにアップルのiPhoneやiTunesは若者に限らず、人々の生活を

大きく変える力となりました

翻って、日本発の市場創造はどうなっているのでしょうか

一昔前の“写ルンです”や“任天堂のゲーム機”は既存の製品を自ら変革したり、異なる

産業への参入で大きく成長しました。 最近は、このような大胆な挑戦が少なくなり

市場のパイを食い合うような状態が続いています

今こそ、もう一度新しい市場を創造するという意欲と挑戦が必要で、政府の役割は

このような挑戦を手助けすること、あるいは障害を取り除くことにあります

1950年代の通産省主導の産業政策という古い考えを捨てて、政府や役所は“黒子”に

徹することが必要でしょう

新しい産業が起きれば必ずマイナスの影響を受ける人がいます。 また、一時的に

秩序が乱れることもありますが、これこそが民主主義、市場経済のコストです

コストは小さい方が良いですが、コスト以上のリターンがあれば良いわけで

高いリターンを追求する勇気が必要な時代です