“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

非常識、活力、調和

トランプ現象はまさに非常識が常識になりつつあるという現実です

Brexit、ドゥアルテ、トランプと予想外のことが連続して発生していますが、原因は

何でしょうか

以前に、『魔女はいた』という話をしましたが、常識とは『その時代には信じられ

ていた共通認識』ということができます。 ガリレオ以前には太陽が地球の周りを

回っていたのです。 もっとも当時のイスラム文化圏を中心に実際の観測を基に

実証的な研究をしていた天文学者は地球が太陽の周りを回った方が観測データと

実際の天体の動きが正しく説明できるということは知られていたようです

天動説は『キリスト教会の権威を保つための便法』でもあったのです

このように見てみると常識とは世の中で一般的に信じられていることのみでなく、

時の権力者にとって都合の良いことが要素として見えてきます

絶対的な真実の難しさでもあります

数学的に証明のできる、例えばアインシュタインの法則は真実に見えますが、新しい

観測結果によって証明方法が変更される可能性はゼロではありません

社会現象では数学的な証明は難しいので、ますます何が真実かという問いに正しく

答えることは難しくなりますが、30年〜50年ぐらいは普遍的に信じられる常識

をいかにして共有できるかということが大切でしょう。 

『今』に流されない意志の力が必要だと思います

一方で、非常識が活力を与えるという事実も認めざるを得ません

最終的にはこの両者をいかにして調和させるのかという解を得ることが我々の責務

であると思います。 常識は時代や場所で異なりますのでグローバルな調和の難しさ

はより大きくなります

例えば、アラスカのような辺鄙で不便、しかも気象条件は過酷なところになぜ住む

かと言うのは、日本人にはわかりにくいのですが、近所に人が増えてうるさくなった

から静かな環境を求めて移住した人が多くいます

人が増えてという感覚は日本とは全く異なり、5エーカー(6000坪強)もある土地

でも夜になると人の話し声が聞こえるというのが人が増えたということです

日本企業に目を移してみると、一部のベンチャーや新興企業を除き活力の無さが

目立ちます。 常識にとらわれない発想が少なく、過去データを基礎とした平凡な

発想、過当競争回避という言葉に包まれた活力不足があります

経済の再生には非常識とも思える冒険、そこから発生する活力、最後に市場や

競合との調和というステップが必要と思いますが、まずは失敗を恐れない

チャレンジが求められます