液体ミルクと企業マインド
ビンからそのまま飲める液体ミルクがようやく解禁される動きが出てきました
海外では以前から普及していましたが、日本では安全基準がないと言うことで
販売されていませんでした。 それが熊本地震の際にフィンランド大使館からの
救援物資として配布され、被災地で重宝されたことがきっかけで政府もようやく
重い腰をあげたと言うことです
しかし、この話はずいぶん前から消費者から要望されていたものの、出生数の
減少による市場規模の縮小をにらみ、国内企業が生産に及び腰だったことも販売
されない原因の一つとのことです
問題点は二つあります
第一は国内企業が横並び意識で市場規模のそれほど大きくない商品の開発に
消極的で新しいマーケットを開拓しようとする意欲が薄いこと
第二は輸入すればすぐにでも商品が投入できるので政府は国内企業のみを考えすに
政策を進めるべきであること
市場主義経済といいながら、国が市場をコントロールしようとし、企業もリスクを
取らず保護された市場でのみ活動していることで、結局は国際的な競争力の欠如を
招いてしまいます
経済の活力がないのは、人口減少でも、高齢化社会を迎えたからでも、円高の
ためでもなく起業家精神が衰えていることが原因です
50年も前から粉ミルク、煮沸消毒の哺乳ビン、適温のお湯と言う技術革新のない
世界にやっと動きが出てきましたが、これも国が政策として主導すると言うのは
企業としてはみっともない話です
失敗無いところに成功無し、冒険無いところに失敗無し