“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

市松会

50年以上前のことですが学生時代にある団体主催でソ連、ヨーロッパを2ヶ月

ほど旅したことがあります

男女10名ずつ、高校生から大学院生までやや幅広い年齢層の団体でリーダーの

大学教授が付き横浜から船でナホトカへ、そこからシベリア鉄道でハバロフスク

空路モスクワ経由で横浜の船上からチェコのプラハまで約1週間、その後ウィーンで

共産圏を抜けロンドンで2週間の学生向けの会議では寮生活、デンマークでは10

ほどの家庭滞在、そして最後にまたモスクワ、ナホトカ経由で横浜へという旅でした

旅行前の準備会合では当時のこととしては当然男女別々に分かれて着席、食事も

男女は自然と別テーブルとなりました

その時リーダーの教授が海外ではこのような場合、常に男女が混じるように着席し

会話も意識的にも男女の区別なく行うようにと指示し、着席の時は必ず男女交互に

なるようにとして市松模様に因んで「市松会」という名前が生まれました

それから半世紀、日本でもようやくジェンダーギャップが議論されるようになり

ましたが実態はまだまだ中年以上の男性に抵抗感があり、特に政治、官僚といった

権力の中心では内心「男優位の」意識が強く残っているようです

我々のグループでは旅行後も、後輩たちも違和感なくジェンダーギャップはなく

会の活動も女性がリーダーシップを取ることが珍しくなかったので、日本の現状は

まさに目を覆うばかりです

日本は世界156カ国の中でジェンダーギャップは120位という記事も読みました

欧米は勿論、アジアやアフリカ諸国より低く、日本と同じ文化圏の中国や韓国より

下位に甘んじています

因みに夫婦別姓について言えば、中国も韓国も伝統的に別姓を使用していて日本の

突出ぶりが目立ちます

最初の例に倣えば何らかの強制力を持たせないと状況はいつまでも変わらず、海外

からみた場合の異常さを浮き彫りさせ、ひいては国全体の信用問題ともなります

自分自身の経験でも様々な海外の会議では女性の比率がかなり高いのに、国内では

重要な会議になればなるほど圧倒的に男性、しかも高年齢者という実態に触れると

悲しいを通り越して恥ずかしい気持ちになります

年寄りも勿論ですが、若手男性がもっと声をあげて変革のきっかけになることを

強く望みます