“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

政治はマーケッティング

以前にも書いたことですが、政治にマーケッティングの手法が導入されたら何が

起きるのでしょうか

本来政治は国民の代表者、言い換えれば国民の意思の代弁をする活動です

一方、マーケッティングとは世の中の今と将来への期待を数値で表現することと

言っても良いでしょう。まさしく政治が求められていることと同じ次元にあるわけ

ですが日本の政治の世界では閉じられた世界の中での認識と思惑と利害で政策が

立案され実行されています

東日本大震災から10年が過ぎましたが、福島をはじめとした地域の再生は道半ば

にも達せず将来への希望が見えない状況で人口が減少しています

何故でしょうか?

従来と同じ発想で、インフラ整備という名の下に箱物は整備されましたが「心」が

通った計画が策定されていませんしもちろん実行もされていません

宮城県の女川市は土地の嵩上げはしたものの巨大防潮堤は作らないことにしたのは

一つには自然災害を完全に防ぐことは難しいという認識で、津波が来たら逃げる

普段は海が見える生活をコンパクトな街で実現するという総意で決めたそうです

物理的に何をするかというより、どのようにして生活を継続しできれば生活を向上

させることができるのかということが原点にあったのです

政治の役割に戻ると生活者が何を望み、将来に向けて何をしたいのかを聞き取り

その上で最適解を見つけるというのが求められていることですから、それぞれの街で

ニーズも前提条件も異なります

一律に巨大防潮堤を作るということではなく、ニーズにあった解を提供することで

信頼感も得られ、結果的に心の通った政治につながるわけです

ゼネコンに金を落とすためと疑われかねない政策では人の心は和まず、結果的に

空疎な箱ができてしまうのはこれまでもあちこちで経験したことです

一回しか使われない国体向けの運動施設が維持管理に莫大な費用の投入が余儀なく

されたり、管理費が出せずに錆び付いている光景は全国に見られます

政治が何をしなくてはならないかは明白ですが、そのような主張、行動をとる

政治家が少ないことに本当にがっかりしますが、同時に有権者である国民の側にも

責任があるのは間違いありません

これからの時代を担う若者に奮起を期待します