“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

フローチャートの描ける人、描けない人

最近は聞かなくなりましたが仕事をする時でもシステムを作る時でもフローチャート

を描くのは常識であった時代があります

システムとは仕事の流れを自動化、または省力化するものですからまずは仕事の流れ

を把握し、どこに判断があり、その判断基準は何なのかを知らないとシステムが

完成しません

最近のシステムはパッケージ化されているのでシステムに仕事を合わせろと言われる

様になり選択ポイントはどれが使いやすいかであって現状の仕事の流れには必ずしも

則っていないことがあります

しかし会社が異なっても同じシステムを使えば伝票や請求書、支払いの標準化ができ

社会全体の効率が高くなります

同様に転職が簡単になりいわゆる「JOB型雇用」がやり易くなります

しかし、元々をただせばシステム会社が仕事の流れを研究し最も適切と思われる

仕事の流れと処理の仕方、判断基準を設定してシステム開発をしており、システム

会社の競争力はどれだけ普遍的に使えるシステムを開発したかにかかります

日本企業は独自システム開発に拘り、普遍性の少ない独自基準に基づくシステムを

開発したので規模も小さく、開発コストも高くなりました

最近のコロナ対策を見ていると全く同じことが起きています

各省庁、各自治体が独自にシステム構築をするので折角地域コードがあるのに

他地域からのアクセスを制御できなかったり、マイナンバーがあるのにそれとは別の

個人認識番号を各自治体が独自に割り振るので自治体を超えた情報収集がマニュアル

になったりと非効率でしかも穴の多いシステムになっています

また、ワクチンの入手時期が不明でも接種に使用する注射器は6回分取れる1ml

注射器が必要なことはかなり早い段階で把握できていたはずなのにワクチンの入手

が決まってから手配したので不足が起きるということが起きました

これらはフローチャートを描いてどこに課題があるかCPM手法等を使えば簡単に

把握できたのに、誰もこの様な検討を早めにしていなかったということです

役所は前例主義ですからフローチャートは何十年も前に描かれていて、今起きている

緊急の事態には対処できていませんし、新たにフローチャートを描いて検討する

能力もなかったということです

大日本帝国陸軍のサプライチェーン構築が弱かった、実際は無いに等しかった

頃からの悪しき伝統が今も続いています