“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

シュンペーター:新陳代謝:ゾンビ企業の三題噺

大学時代はサミュエルソンの新古典派が主流でシュンペーターは異端あるいは

左派としてマイナーな存在という記憶があります

しかし、今必要なのはシュンペーターの言う破壊的創造なのでしょう

同時に60年代、70年代には破壊的創造を推し進めた経営者も多数存在しました

ソニーでは盛田さん自ら自社の最強製品を打破る商品開発を!と掛け声をかけ

ていましたし、半導体開発もTV開発も自社の存続をかけて全資金を投入する

ようなリスクテークをしていました

その事実は我々下っ端でも知っておりまさに全社あげての挑戦でした

その為モチベーションも高く上司相手でも大いに意見を闘わせて開発も製造も

販売も真剣勝負でしていたのが成功の原因でしょう

今はどうでしょうか

あちこちで起きている不正検査では悪いことと認識しながら誰もが声を上げ

なかったことが明確になっているように日本企業の経営の質が低下していて

破壊的創造がどころか新陳代謝が起きません

結果的にゾンビ企業が温存され、生産性は低いままですし投資資金の無駄遣い

にもなっています

超低金利でも投資水準が低いのは企業の挑戦意欲が低いことと、リスクテイク

しない金融機関が意欲のある個人に資金を供給しないことに原因があります

若年層に安倍元首相国葬の賛成が多く、中高年では反対が多数とのこと

ある解説によると将来への期待感が無いので雰囲気に流される、或いは仲間と

違う意見を出すリスク(友人関係、就職活動)を取らない同調圧力の反映

とのこと

これでは破壊的創造は望めません

因みに我々の年代は学生運動華やかな時でしたが学生運動リーダーも有名

大企業に就職できていました、『学生運動程度に驚いていては企業競争には

勝てない』と言うことで却って元気が良い人材だと全く意に介しませんでした

企業経営者も太っ腹な時代でした

企業経営者がサラリーマン化してリスクよりも在任中を無難に過ごしたいと

言う官僚と同じ発想になってしまったところに遠因があるようです

社外取締役は執行役員を叱咤激励しなければなりませんが彼らもまた無難に

小遣いをもらいたいと言う意識なのでしょう