“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

副を考える

日本の組織には「副」◯◯というポジションが沢山あります

副社長、副部長、少し違う表現では次長などなど

海外の組織を見るとこれらの呼称はあまりありません、例外的には中国の組織

に見られますが共産党の幹部のための指定席でしょうか

さて、問題は職務権限です

海外の組織で唯一の例外がアメリカの副大統領ですが、職務権限は明確です

通常の権限はほぼゼロの装飾的な存在ですが重要な役割があり、緊急時に

大統領の職務を直ちに引き継ぎ「核のボタンを持つ」ことにあります

アメリカでは過去4回大統領暗殺に伴い引き継ぎが実行されましたので確率は

250年間で4回、2世代に一回は経験しているということです

日本の組織ではどうなるのでしょうか

社長が突然倒れても家族経営を除けば取締役会などが機能していれば当面の

業務を継続しながら次期社長を選任することができます

部長の場合はどうでしょうか? 直ちに代行を置かなくても部長の上司が

取り敢えず業務を継続できますし、ましてや会長の場合は緊急に代行する

必要はないでしょうから副会長職は単にポジションを増やしただけでしょう

次長というポジションも曖昧です

部長や課長の下にあるのであれば「One over One」と言ってどちらかの

ポジションは不要ですし、スタッフ的な位置付けであればその役割は明確に

なっているのでしょうか

このように日本の組織は無駄なポジションが多くそれだけ意思決定のスピード

が遅くなる上場合によっては先輩に対する忖度等も働きますます決定プロセス

が曖昧になってしまいます

若返りもさることながらまずは組織をすっきりする事から始める必要が

あります

「副」を沢山作っても「福」は当事者の「副」職のみで上司も周囲も「福」

は感じないでしょうし組織にとっても意思決定スピードが遅くなり、プロセス

が曖昧になるだけで残念ながら「福」の恩恵には与れないようです

「服」を沢山持っていると幸せに感じますが「副」にはその効果はないよう

ですね