“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

定期的に尖った主張、疑問、提案をお届けします

過去10数年世界中でテロや地域紛争が起きています。 また人種差別やそれに類

する凶悪な犯罪も多発していますが、なぜなのでしょうか

これらのテロや犯罪の多くが宗教がらみであることに注目しなくてはなりません。 

もちろん宗教そのものではなく、解釈の厳格化が宗派対立や宗教観対立、その延長

線上での人種や主義主張の違いにまで広がり、その結果として非常に狭い仲間と

多くの他の集団を忌避するということになっているのではないでしょうか

安保騒動後の不穏な政情のなか「寛容と忍耐」のキャッチフレーズで、国民との対話

姿勢を重視し、また、「所得倍増計画」の経済重視を打ち出したのが池田勇人首相

でした。自民党CMでの、「私はウソを申しません」のフレーズが、当時の流行語になり

ました

今こそこのような精神が大切なのではないでしょうか。 幅広い思考を許容した上で

ガラス細工のような妥協の上に世の中の仕組みを構築するというのが“民主主義の

本質”であり、多数決や話し合いで妥協点を探るという困難な作業を通じて、相互

理解と尊敬を深めることが重要です

心に余裕がないから寛容が薄れ、その結果として集団が小さくなることでますます

宗教対立、人種対立、国の分裂が起きています。 確かに香港やシンガポール

のような小国、多くのヨーロッパ諸国の人口が数百万人以下という事実があり、小さな

国であってもそれぞれの文化の際立った特徴があるため、国境を越えると家のかたち

屋根の色、地形や風景に大きな違いがあり存在感があります。 しかし、最近の

出来事はその小さい国がさらに分裂しようとしているという現実です。 スコットランド

ベルギーの分裂、カタルーニャ独立の動きを見ているとある種の純化運動のようにも

見え、“寛容と忍耐”という精神は感じられません

一方でグローバル化した企業では他国にまたがるオペレーションを多国籍な人材が

運営しており、どちらが国でどちらが企業組織なのかわからなくなります。 多分、

大きい・小さいというのは本質ではなく組織体として何を目指しているのかが重要

なのでしょう。 多くの顧客に幅広く対処するためには経営者は様々な顧客の要望を

聞き、適切な対処をスピーディーに実施する必要があり“排除の論理”ではビジネス

が成り立たないでしょう。 “国”という体制も同様に国民の幅広い要望に耳を傾け

政策を実行することで分裂を防ぎ、より良い社会の実現が図れると思います

普段の生活でも心に余裕を持つことを心がけたいものです