“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

シリア難民を考える

シリアをはじめとする中近東からの難民はヨーロッパに向かっているため日本に

とっては対岸の火事といった感じがします。 しかし朝鮮情勢が変化すれ日本は

たちどころに大きな波に飲み込まれることは必至です。 現実にベトナム戦争終了時

には多くのベトナム難民が発生しましたし、日本にも一定数が流入しましたので

大量難民に対してどのように対処すべきなのかという心構えぐらいは持っていた方が

良いと思います

今から40年ほど前ですが、私自身もベトナム難民である事態に直面しました

正確には難民ではなく、南ベトナムという国が消滅したために無国籍となってしまった

人の話です。 当時、採用担当していた私は南ベトナムからの留学生で某国立大

電気電子学科卒の学生を採用しました。 非常に優秀な学生だった記憶があります。

しかし、内定から入社までの間に南ベトナム政府が崩壊し、国費留学生だった彼は

新政府からは留学生として認定されず突然無国籍になってしまいましたが日本での

滞在許可はそのまま有効で国内在留は可能でしたので、入社をしてもらいました。 

厚生年金や健康保険の加入では支障があったのかもしれませんが、無事正社員と

して配属され活躍していました。 ある時、仕事の関係で海外出張の必要性が生じ

たのですが、ここで問題が発生しました。 パスポートが無いので一度海外に出ると

再入国できないということでした。 法務省や外務省と交渉しましたがどうしても認可

が下りず、泣く泣く出張を取りやめることになりました。 それからしばらくして彼は

アメリカに難民申請して移住し、他社に就職しました。 優秀なエンジニアーで

あったのですが一企業ではどうにもならないことでした

人事部門としてサポートし、担当役員の了解を得てここまでは不運ではあるが、

優秀な人材をサポートしたのですが、結局他社に行かざるを得なかったことに

なったのは残念です

若気の至りとは思いますが、このようなことを全く普通に扱い、各部門が支援して

くれたのは優秀な人材には是非活躍してもらいたいというソニーのDNAだと

感じています

日本企業がもっと実務者の判断でチャレンジできるような雰囲気を持つことを

願います