“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

次世代の経済政策を

前回にも書きましたが、現在の先進国は軒並み低成長に陥りしかも伝統的な

経済政策、すなわち金融政策も財政政策も効果を発揮できない状況になっています

ケインズに代表される財政政策は財政難とバラマキの批判を浴びて、すでに有効な

政策とは考えられておらず、近年は金融政策一辺倒でした。 しかし金融政策も

同様にゼロ金利や大量資金投入という非伝統的手法になっていますが、それでも

デフレからの脱却はできず、一部の国を除いて景気の回復も遅れています

ドイツは東西合併の困難を低賃金労働力の自国内調達(旧東独との経済格差を

有効に利用)という形で財政の健全さを維持したまま成長するという機会を上手に

利用しましたし、アメリカは海外からの移民(合法、非合法に拘らず)の存在が

ベンチャー精神と相まって成長を保持しています。 この2国を除くと他の国は

どこも景気回復の見通しが立っていない状況です

そこで、日本は他国に先駆けてイノベーティブな経済政策をとるチャンスがある

と考えられます。 それが【金のかからない経済政策】です

前回も書いたような規制撤廃がまずあります

ベンチャー支援の資金供与もあります(大きな予算は要りません)

MITのアイデアコンテストは賞金は小さくても面白いアイデアが続出しました。

10mの高さから生卵を割れないように落とすという課題から火星探索機軟着陸の

大きなボールの中に探査機を入れて落とすというアイデアが生まれました

予算の使い方の工夫もあります。 DARPAというアメリカ国防省の資金は様々な

課題を出して民間企業でも個人でも参加できる仕組みとなっています。 その中

からGoogleの自動運転技術が生まれました

訪日観光客が急増して目標の年間2,000万人の突破は目の前で目標を3,000万人

に引き上げていますが、すでに課題も多く指摘されています。 ホテルが足りない、

カードで現金が引き出せない、表示が日本語しかなく理解できないから始まって

温泉や風呂の入り方まで改善すべき点が沢山あります。 投資の必要なものも

ありますが小さな努力を統一的に行うことで全体の方向性が明確になることも

あります。 皆が外国語を学ぶことで交流の機会が増えるだけでなく、自ら海外に

飛躍する機会が増えるかもしれません

このような課題を整理してわかり易く提示することは大きな予算は必要ありませんが

効果は大きいものとなります。 その他にも【金のかからない政策】のアイデアは

無数にあるのではないでしょうか。 こうして皆が参加することこそ必要なことでしょう