“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

コーチとコンサルタント

先日たまたまTVで中学生のバスケットとバレーボールの練習を外国人のコーチ

指導するという番組を見ました。 バスケットの場合は元NBAの選手で、1週間ほど

の練習でチームが見違えるほど良くなりました。 バレーボールの場合も同様で

両方に共通しているのは


1.基本に忠実で基礎練習をしっかり、楽しく行なう

2.個々人の特徴を活かす

3.指導が的確で、具体的

ということです。 最近話題になったラグビーW杯での日本チームの活躍もコーチの

指導によるところが大きかったことがわかります。 今まで体格の差からどうしても

負けてしまっていたスクラムでも体重差を物ともせず押し勝っていたのは見事です

聞くところによると、今回のチームはスクラム専門のコーチをフランスから呼び、

徹底的に基本から練習したそうで、このコーチは他の練習には見向きもせず、ただ

スクラムで勝てる方法を考え、その練習を選手に課したそうです。 タックルでは

低いタックルと、転んでもすぐ起き上がり次のタックルをするということを

格闘技のプロから学んだそうです。 しっかりとした練習を積み重ねれば結果は

ついてくるということです

ところでラグビーではJonesHCはヘッドコーチであり監督ではありません。 

多分日本語では監督なのでしょうがここに考え方の差があるように思います

監督という言葉には語感として上から指示するという意味が言外に含まれるよう

ですがコーチは選手個人の能力を向上させるためにアドバイスするという感じが

あります

ちなみに野球と違って、ラグビーでもサッカーでも試合中は“監督”から指示はできず

選手が自ら状況に応じて戦術を考えなければなりません。 戦略は試合前に十分

検討するのでしょうが野球やバスケットと違って試合を中断して指示を出すことは

できないので、選手が自ら状況を判断し、決断する必要があります

南ア戦のラストプレーで引き分け狙いのPGでなく、勝ちにいってトライをとる決断は

選手のものです

ビジネスの世界でもコンサルタントではなく、コーチが必要なのですが、どの会社も

コンサルタントは雇ってもコーチを雇うことはありません。 

強くなるために必要なのはコーチであり、社員も必要な技量をしっかり身につけ、


自ら決断できる体制を築くことが組織力の向上につながります

次回はコンサルタントとコーチの違いを詳しく見てみます