“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

すべての情報は日本語で得られる?

英語圏を除くと日本は例外的に自国語で様々な情報が得られる国です

話題の小説や学術書に限らず、新聞でもテレビのニュースでも世界中のニュースが

日本語で得られるばかりでなく、大学の授業も日本語、教科書も日本語です

ある時アフリカの政府高官が来日して日本国内を視察し、多くの人と話をする機会

があったそうです。 大学教授や政府関係者、主要官庁の幹部とも接しレベルの

高さに感心していたそうですが、もう一つ不思議に感じたのはほとんど誰も英語を

話さなかったことだそうです。 離日の前に親しい日本人にこんなことを言っていた

そうです

『日本で会った人たちは皆とても素晴らしい意見を持っていたが、誰から聞いた意見

なのだろうか?』、問いかけられた日本人は意味が分からす『皆さん自分の意見

ですよ』と返答したら

『そんな筈はない、だって英語を話す人がいなかったからどうやって情報を得ている

のですか?』、と真剣な顔で言ったそうです。 それに対し『日本では教科書も日本語

新聞テレビも日本語、世界中の小説から週刊誌に至るまで日本語で読めるから英語

がわからなくても問題ありません』と答えたそうです

これを聞いて、件の政府高官は信じられないという顔で言葉が出なかったそうです

世界中で、高等教育を自国語で行なっている国は珍しく、例えば北欧3国でも高等

教育は英語ですし、発展途上国では高等教育は米英に留学するのが普通です

さて、本当に日本語で全てが充足されているのでしょうか?

日本でも江戸時代から終戦に至るまでは、『原書にあたる』ということが常識でした。

原書をそのまま読むことで行間を読み、ニュアンスをつかみ、著者の意図を正確に

捉えることができるからです。 それのみでなく、すべての情報を日本語に訳すわけ

にはいかないので結局訳されていない情報は得られないのです

最近は若い人たちを中心に海外志向が減少し仕事での赴任はもちろん、旅行も

行かなくても良いという人が増えてきているそうです。 ネットで景色も見えるし、

危険もないということのようですが、やはり身をもって体験することの重要性は

あると思います

資源の少ない日本が将来世界に貢献できるのは、例えばソフトパワーを発揮する

ことで普遍的な価値観を発信することにあると思いますが、言葉が通じなくては

コミュニケーションが取れず真意が伝わりません

『少年よ大志を抱け』は今の時代でも生きているのではないでしょうか