“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

民主主義の基本は妥協、妥協なき所にモンスターが現れる

アメリカの大統領選挙が世界中の注目を集めています。 日本でもニュースで報じ

られていますがBBCなどでは自国の選挙のような報道ぶりです。 特に今回は

ドナルド・トランプという異端の候補者が序盤戦で予想に反して勝ち進んでいる

ために注目度が高いようです。 民主党を含め誰が大統領になっても“初の”という

タイトルが付くそうで、初の女性、初の実業家、初のメキシコ系、初のユダヤ系

となります

一つの疑問はどうしてこのような初ものづくしになったのかということです。既存

の政治家に対する不信感が根本にあるのですが、その意味ではアメリカの民主主義

は健全さを保っているとも言えます。 一方で既存政党があまりに教条的になり

党派対立で重要案件が成立せず、最高裁の判事が約1年も空席になる事態も予想

されており、このような状況に国民が“NO”を突きつけているということもあります

民主主義の基本は自由な議論と多数決による決議、その背景にある少数意見の尊重

と妥協点を見出す努力にあります。 このような妥協が見出せないと、過激な宗派

対立からISや、小国の分立、スコットランド、カタルーニャ、ケベックの分離独立、

のような小集団の分裂が起こり、先鋭的な少数集団による統治へと進んで行きます

日本でも、多数決の名のもとでのイチゼロ的な考え、危険な兆候が増えてくることで

これからの若い世代に厭戦的な気分が蔓延することが心配です

私が関わっている学校法人でも、いわゆる“モンスターペアレント”が存在し、この

両親のお子さんはどんな生活環境なのかと心配になります

個人の自由は尊重されるべきですし、自由に発言できることはとても必要ですが、

同時に社会の中で生活するという一定の義務を果たすことももっと大切です

企業のガバナンスが話題になる今日この頃ですが、基本は個人と同様で、利益の

追求と同時により良い社会の一員となるべき行動基準がガバナンスの基本

ならなければなりません。 ルールを作り、学識経験者や弁護士を取締役に選任

するだけではなく、しっかりとしたコーポレートカルチャーを育むことこそが

ガバナンスだと信じます