“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

情報の公開が新しい産業を生む

官公庁には膨大な統計数字がありますが公開されていないものもたくさんありますし

使いにくいものもあります。 これらの情報を公開し利用者が工夫することで、

新しい産業が生まれる可能性がありますが官公庁は積極的ではありません

情報を占有することは古来支配力の源泉でした。 例えば、天平飛鳥の時代には

隋や唐の制度や文化の情報は支配者に独占されていて、それを背景に自らの力の

源泉としていました。 逆にこのような情報を保持する集団が支配者になったとも

言えます。 その後も情報の独占は権力の源で現代でも独裁国家による自由の阻害は

まさにこのことであって、インターネットが繋がらないということも象徴的な事実

でしょう

さて、現代の日本では情報があふれているので感覚的には制限を感じませんが、

行政の持つ膨大な情報のうちどの程度が開示されているかというと大変少なく、

また使いにくいという事実があります。 何年か前にJRが顧客データの一部を

個人を特定できない状態で他者に開示するということがあり、顧客からの反対が

あって本人申し出で除外することが可能になったことがありました。プライバシー

の観点から反対が強かったのですが、私はJR本来の業務遂行に伴って収集した

データを自社のサービス向上に役立てるのでなく、他者に売却して利益を得るのは

業務目的に反するから反対しました。 それでは行政の場合はどうなるので

しょうか。 個別データの開示は課題が多いでしょうが統計的なデータについては

行政府として当然公開すべきと考えます。 何故ならば行政の目的は国民の生活

の資質を向上させることになあるからです。 行政府が全てのサービスを提供

できるわけでもなく、また効率性の観点からも民間でできることは積極的に推進

すべきと考えますが、そのためには統計的なデータの開示が必要になります

データを開示せず、サービスの提供もできないのであれば効率も低くなりますし、

生活の資質も向上しません。 どこかに情報を占有することで権力を維持しよう

という意図が無意識に働いているのでしょう。 データを共有した上で行政と

民間企業が利用のアイデアを競わせることで、質的な向上が達成されるのでは

ないでしょうか

ここにもタダで出来る経済対策があると考えます