“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

“ハンコ”の数はいくつですか

組織が大きくなると承認印の数が増えてくるのは普通見られるところですけれども、

“ハンコ”の数が多くなるほど責任がかえって曖昧になります

権限移譲がしっかりとできていて決裁規程が定められ、予算管理ができているので

あれば、承認印は3つで十分ですしそれより多い場合は権限委譲のプロセスの

どこかで課題があると考えられます

ハンコ”の数が多い典型は官公庁ですが責任も曖昧になり、また時間もかかり非常

に非効率なことはみなさんご存知の通りです。 官公庁職員の勤勉さや業務遂行

能力の問題というよりも仕組みに問題があるのでしょう。 翻って考えると

このような仕組みの元は江戸時代にまで遡り、中世の戦国時代から太平の世の中に

なり何よりも安定が求められ、しかも諸国大名の割拠する中での統治形態として

最適な形を追求した結果かもしれません

時代は下り、変化のスピードが速くなり、また対外的な繋がりが強くなってきた

現代においては必ずしも最適な統治形態ではないと思います。 まして常に競争に

さらされる企業内統治のあり方としては課題が多いと考えざるを得ません

私が関わっている内部監査の世界でも業務の効率性や有効性の監査という

アドバイザリー機能も増えていますが、“ハンコ”の数を監査対象とするという話は

聞いたことがありません。 このような観点から組織の効率性や有効性を見るのも

一つのアイデアではないでしょうか