“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

恥の文化はどこに

2020年の東京オリンピックが決まると同時に突然 “おもてなし” が話題になって

いますが、その他にも “謙遜” や “つつましさ” そして “潔さ” ということも

あります。 共通しているのは自分を強く押し出さないということでいわゆる

“Greedy” な態度は嫌われてきたのですが、最近は随分と変化したようです

経営者も政治家も何かあると決まり文句のように “皆様にご心配とご迷惑を

おかけして申し訳ありません” とは言うものの責任を取りません

不祥事でも事故の場合でもしっかりと原因を究明し責任を取ってもらいたいと

願っていますが、心配はしていません。心配なのは身分が危うくなる本人でしょう

集団訴訟の可能性も少なく、莫大な損害賠償(Punitive Damage)を求められる

機会が少ない日本では心配しなくても良いのかもしれませんが、定型句のように

発言し本音が全く感じられません

恥の文化が本当に良いのかどうかはわかりませんが、武士の潔さ、自己責任がある

からこそ成り立っていた文化がなくなってしまうと、ギスギスした社会にならざるを

得ません。 複雑でますます加速する国際化の中でこのような文化を残すことは

難しいことですが、それだからこそ“ソフトパワー” を発揮できるのだと考えて

います

人口も減少し、GDPの大きさでの勝負ができなくなるこれからの世の中で日本の

存在感を示すのはやはりソフトパワーだと思います

スイスが永世中立を標榜し、多くの国際機関を置き、また観光立国として存在

していますが、もともとは強力な傭兵を派遣し今でもバチカンの傭兵はスイスから、

そして、自衛のための軍隊を保持しています。 しかしイメージとしては

“平和国家スイス” です。

太平洋の両岸の強力な国に挟まれた日本が存在価値を高めるのはこのような

ソフトパワーしかないと思いますが、今は少し違う道を歩んでいるように思います

清廉潔白、謙譲の美徳を磨こうではありませんか