天上がりの勧め
最近あまり聞かれなくなりましたが、“天下り”という言葉があり、官から民への
ときとして不透明な人の流れという感覚がありました。 ある時から官民の癒着の
温床として厳しく制限がかかり新聞等でも見られなくなった表現ですが、実態は
ほとんど変わっていません
今回提案するのは“天上がり”です
理油は次の三つです
1.官の仕事は重要ですが変化が遅いので、民間の動きをより早く反映させるため
2.民間の高い生産性を官にも導入するため
3.適材適所を国全体で行い、入省時の公務員試験の成績で将来が決まってしまう
という明治時代からの旧弊を改革するため
民と官の相互交流で情報と考え方のスムーズな流れを、同時に官に民の高い生産性
を導入するのが主たる目的となりますが、構造改革や規制の撤廃には大きな力と
なるでしょう。 なぜならば、そのような改革を望む当事者が官の立場から
政策立案することになりますので市場の活性化が期待できます
現在、インフレ率が高まらず、また低金利でも資金需要は大きくならず、鍋底の
ような状態が20年も継続していますがなぜでしょうか。 最大の原因は誰も将来の
夢を見られないからです
人は将来に期待が持てる時に投資をし生産性が高まりますし子供が増えるのも投資の
一環ですから、このような時には出生率も高くなります。 保育所の充実が課題
なのではなく“将来の夢をいかにして与えるか”ということが重要なのです
場合によっては“金利を上げる”ことで将来への希望を抱くかもしれません
低金利政策はこれから厳しい時がしばらく続くというサインですから、希望は
持ちにくいしもう少し待てばもっと金利も価格も下がるのではないかという
期待感で消費マインドは高まらないのです