“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

複眼思考を持とう

国立西洋美術館が世界遺産に認定されました。 喜ばしいことです

しかし、新聞を見ると“7カ国17か所の一つ”とあり、さらに調べると“主たる活躍の

場であるフランスで10か所、その他6カ国で7か所であり、レコルビジエの母国

スイス、隣国のドイツ、ベルギー、さらにアメリカ大陸からアルゼンチン、アジア

から日本”の建築物が選定され、世界的な近代都市建築の基礎を築いたという評価に

なっています。 日本の報道を見ていると主として国立西洋美術館が選定されたと

いう印象ですが実態はかなり異なります

国立西洋美術館が選定されたのは事実ですが、客観的に見るとフランスが中心に

活動を行い、世界的なという枠組みの中で日本の建築物も取り上げられたという

のが流れになっているので、そのような報道をすることが事実を知らせることで

あり、何に対しても日本が中心の考え方に違和感を覚えますし、危険性も感じます

全く別の例ですが、最近のテロ事件やアメリカでの人種対立に絡み宗教や人種による

犯罪率の違いと、それによる移民排斥の動きがあります。 しかし統計を世帯収入別

にしてみたらどうなのでしょうか。 低所得者層の犯罪率が高いということに

なり、問題の本質は低所得者層に対するサポートやこれらの人々にいかにして

将来への希望を与えるかということが重要になり、これは日本でもそのまま

当てはまります

報道機関は何かにつけ“報道の自由”と“公正、公平な報道”と言いますが、さて

公正なとはなんでしょうか。 公平なとはなんでしょうか

都知事選挙の真っ最中ですがほとんどの報道機関が主要3候補のことしか報道

しません。立候補者は21人です

実質的に当選可能性のある主要候補に焦点を当ててより内容のある報道をする

ということも理解できますが、中には全員の主張を均等に報道する、あるいは

各候補の主張について評価をしたり、報道機関としての意見を述べるということが

あっても良いのではないでしょうか

公正さや公平さ権力を持つ人(この場合は報道機関)が決めることではなく

主権者である国民(この場合は都民)が選択すれば良いのです。 人気のない

報道機関は淘汰されることもあるし、継続して頑張ることもあるでしょう

事実を曲げてはいけませんが、主張はあってしかるべきで、それらの主張を

参考に我々が意見を形成すれば良いからです

NYTimesがイスレエル寄りであることは承知しています。 FTの記事はかなり

バイアスがある経済政策批判をすることも承知の上で、これらの意見を参考に

我々皆が自分の意見をまとめれば良いわけですから、そのためにも複眼的な思考の

できるような評価と意見、そして情報提供をしてもらいたいものです