“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

時期尚早

様々な場面でよく聞かれる言葉ですが、要するに結論の先延ばしです

長い日本の歴史の中で生み出された『知恵』であり、厳しい対決を避ける『工夫』

でもあり、また関係者の理解を得るための『時間的猶予』の混在した産物です

しかし、同じような文化を共有している人の間では有効な手段も異文化の混在する

世の中では必ずしも効果を上げないどころか、逆効果になることもあります

話はいささか飛びますが、昨年はオバマ大統領が広島の原爆記念館を訪れ、また

安倍首相がハワイのアリゾナ記念館を訪れました。また、年末には北方領土交渉を

見据えた日露首脳会談も開かれました。 これらはそれぞれ意義深いことですが、

話題の一つとして“謝罪の言葉”が含まれるかどうかということもありました

しかし、謝罪ということであれば、“日本政府が日本国民に対して謝罪すべき”

ではないかと考えます

ポツダム宣言の受諾回答期限が7月末でしたが、当時の政府は国体維持が不明確

として回答しませんでしたし、スイスやスウェーデンの大使館を通じての確認作業も

行いませんでした。 さらに日本の報道機関が『プツダム宣言を無視』という報道

をしたことに対し無視ではなく検討中というような訂正報道も行わなかったため

連合軍は『拒否』と受け取り、対日戦を継続しました

歴史に“もし”はありませんが、7月末の期限までにポツダム宣言を受諾、あるいは

受諾の意思の明確化が行われていたら、広島・長崎の原爆投下もなく、8月9日の

ソ連の対日参戦もありませんでした。 原爆被害もなく、シベリア抑留ということも

避けられたわけです。 結局8月10日になって原爆投下、ソ連参戦という事実を

見て国体護持に関わらずポツダム宣言受諾を通告し終戦に至りました

アメリカの本音は独ソ戦終了後3ヶ月でソ連が対日参戦するという密約を前提とし

終戦後の冷戦を見据えて8月6日までに対日戦を終了させたいということでした

ので原爆投下という見せしめをしてまで対日戦終結を焦っていたのです

この状況で『時期尚早』と『謝罪』を考えると、優柔不断の結論先延ばしにより

犠牲が大幅に増え、今に至るまで未解決の課題を引きずっていますので、まさに

政府はこ国民に対し『謝罪』すべきだと考えています

自らの政府が自らの国民に対して謝罪することで、アメリカに対してのみならず

諸外国に対しても謝罪が可能になり日本の対外的な信頼感は大きく向上するものと

考えます

いわゆる識者もこのような事実を論評しませんが、日本のソフトパワーを高める

ためには必要なことではないでしょうか