“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

同一労働・同一賃金2

最近の報道を見て考えたことがあります

月2回の出社で年収1,000万円という仕事(労働)をどうやって定義するのか、もし

うまく定義できたら他に同一賃金をもらえる仕事というのは存在しているのかという

単純な疑問です

もう少し身近な例で言えば、介護施設で働く有資格者の介護士と大企業の新入社員

を比較したら介護士の方々は同一労働に見合うだけの賃金を得られているのだろうか

業界が違うから比較は無理だと言われるかもしれませんが、誰もが生活をしている

のでどの業界にいても毎日の食費や月々の家賃は同じ土俵にありますので、業界別の

賃金格差を認めてしまうと賃金水準の低い業界に勤務する人たちは厳しい生活を

強いられるということになります

永田町では専ら正規社員との比較で同一労働同一賃金が語られていますが、もう少し

掘り下げて労働の質、労働の定義を真剣に議論すべきではないかと思います

前にも書きましたが『労働の定義』が重要なポイントです、そしてもう一つ労働契約

です

何年か前にアメリカの会社であるインタビューを実施した際 “At will” な契約という

言葉に出会いました。 つまり雇用者・被雇用者が自由意志で労働契約するという

もので、相互に何の束縛もなく解除ができるという契約で、会社は即日契約解除

にもできるし、労働者もいつでも辞められるというものです

当然、賃金はそのような自由度がある分高くなりますので、これらを勘案しながら

契約を締結するのです。 このような契約自体の善悪はともかくとして労働契約に

自由度があり、それらが賃金水準に結びついているという柔軟な制度に注目したい

と思います。 まさに『労働市場』が」存在しているのです

このような環境では自然に同一労働同一賃金となるでしょうから、今日本で

行われている議論は『形式を整えよう』という議論にしか見えません

主とした雇用主である産業界からはもっと多様な意見を提案して、議論を主導する

べきではないでしょうか