プレ金?
なんでも短くする最近の傾向でプレミアム金曜は“プレ金”になるようですが、“民活”
から大きく離れた官製イベントしか話題にならないのは活性化していない証拠です
同じような官製運動に“ふるさと納税”があります。 『ふるさと』と言いながら
自分の出身地ではない自治体への『納税』ができるという概念に当初から違和感が
あり個人的には一度も利用したことがありませんし、これからも利用するつもりは
ありませんでしたが、最近になって過度の返礼品競争への批判や、減収になる
都市部の自治体からもようやく疑問の声が上がり始めました
そもそも、どのような目的があったのかも不明ですし、弊害があることも予測でき
たので法律としての体型が整っておらず、単なる人気取り政策と言われても
やむを得ないところです
いつも提言していることですが、企業を始めとして民間の活力と積極性のなさが
気になります。 トランプ大統領ではありませんが、経済の活性化は官主導ではなく
民主導でなされるべきでしょうし、企業からの発信力が大きく落ちていることが
最大の気懸りです
財界総理と称されたこともある経団連会長も発言力が衰え、存在感が薄れていて
政治と経済のせめぎ合いも見られません
トランプ大統領の誕生やルペン候補の人気は政策の中身よりも、既存体制への批判
が奥底にあり不満のはけ口として過激な言動に却って人気が集まるという危険な
状況を作り出しています
選挙という観点から見ると、これらの国に限らずギリシャでも英国でも高い投票率
を維持していますが、日本では投票率自体が低くせいぜい60%程度しかありません
ので、6割の得票率でも有権者全体の3割、場合によっては2割程度で当選して
しまい、本当に国民の意見が反映されているのかどうか不安です
自分の意見を述べるという教育がなされず、集団に逆らわない行動が良いことという
意識が企業にも蔓延していることが活力を奪っているのではないでしょうか
普段の生活の中でも自分の意見を明確にすることが大切です