“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

国家百年の計

ゴーン社長が社長を退きルノー、三菱自動車を含めた会長職に選任するとのこと

“コストカッター”、“ゴーン革命”と言われて経営危機にあった日産に乗り込んで

きたのはつい先日のように感じられますが、すでに20年近い月日が過ぎています

やはり一つの企業を立て直し、文化を変え、定着化するにはこの程度の期間が

必要だということです。 この間、毎日のように檄を飛ばし、考え方を指導し

行動に移すことを促してきたのだということは容易に察せられます

一企業の体質改善にこれだけの時間がかかるということは、国全体の改質改善には

一体どれだけの時間が必要で、その間誰がぶれることなく一つの方針を掲げること

ができるのだろうか

古くは聖徳太子や徳川家康といった人が強固な意思で国の流れを変えていった

のであろうし、歴史に残らない様々な“抵抗勢力”との格闘があったことと察せられ

ますが、そうすることで国の方向を変えることができたのでしょう

“国家百年の計”とはまさにこのようなことだと思いますが、さて今はどうなの

でしょうか

多くの政治家が2年程度先の選挙のことしか考えていないようにしか思えず

寂しい思いを感じます

私ごとですが、四半世紀前にさるフォーラムで老齢人口比率の上昇と老齢人口の

考え方を発表したことがあります。 最近、言われるようになった60歳から

ではなく65歳とか70歳からとすればどうなるのだろうかというのが趣旨でした

体力、気力とも昔と比較して飛躍的に改善されている状況と、長期の人口動態

から類推して高齢者人口比率が非常に高くなることを前提にした提案でした

もちろん、単に呼び方の問題ではなく課題の提示をしたわけです

定年の考え方、働き方の考え方、長い余生を送るための資金計画等で、抜本的な

改革を進めないと社会制度のあり方そのものが前提からひっくり返ってしまう

という提言でした。 残念ながら当時は賛同は得てもすぐに行動に移すことなく

結局今日を迎えています

国家百年の計を誰も真剣に考えなかったために相当に手遅れになってしまいました

企業も、国も長期の目標を立て、多少の負担は覚悟しないと結局泥沼にはまり込む

ということを認識したいものです