“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

日本人とは  (あっという間に第100回になりました)

図書館に行けば日本人とはというような本はたくさんありますが、私見を一つ

日本民族とか単一民族というような論点もありますが、客観的に見てもDNA分析

でも多民族国家であることは明白です。 近くは朝鮮半島やシベリヤから、また

中国大陸からもたくさんの人が来ていますし、遠く南方の島々からも来ています

ヤシの実に唄われた椰子の実は南の島から来たのでしょうが太平洋岸ではなく

能登半島に流れ着いています

古代には多くの文化が人とともに、中国や朝鮮から到来しています

フォサマグナを境に日本の東西文化は大きく異なり、牛と豚、うどんとそばの

ような食文化にも、またエレベーターで歩くのは左側、右側等明確な違いが

あるのはみなさんご存知の通りです

しかし、今のアメリカやヨーロッパあるいは中近東のイスラエルとパレスチナの

様子を見ていると多民族国家では宗教間、民族間で厳しい争いがありますが

日本にはありません

本当に単一民族であれば、形成の途中で激しい抗争や排除があった筈ですが

歴史の中ではそのような抗争はありません。 他国の例を見ると抗争の結果は

エスニッククレンジングというような形をとることが多く、戦争では戦勝国が

敗戦国の支配者や指導者を皆殺しにすることも珍しくありません。 日本では

信長による比叡山焼き討ちや長島一向宗徒の皆殺しぐらいしかありませんし、

これも一向宗に対する制圧が原因で、石山本願寺では多くの信徒が生かされて

います

そこで、私見ですが日本と呼ばれる国土にいる人々は長い歴史の中で各地から

逃れて来た人によって構成されていると考えています。抗争より調和、他民族

でも相手を尊重し(自らの安全のためには他者を尊重することが有効)相互に

分を超えずに生きる術を自然と身につけたために、他国で起きたような2000年を

超える対立や相手を殲滅するようなことが起きなかったと考えられます

このように考えると今でも調和を重んじ、自己主張はせず、厳しい意見対立を避け、

とかく出る杭にはならないようにしつけられたのは本来的に争いを好まない

人々の集合体だったからではないかと考えています

今、日本が世界に発信できることはこのように寛容と忍耐を重んずれば数百年で

単一民族と間違えるような調和のとれた国が形成できるということで、これこそが

日本のソフトパワーではないでしょうか

そのためにも皆んなが同じと誤解せずに、異なる文化を巧みに調和したと考え、

もっと他国からの受け入れに寛容になることが逆に国力増進に役立つと信じています