日本的経営の終焉とこれからの時代:その1
日本的経営が2010年ごろから衰退期に入っていると前にも書きましたが、終焉まで
30年間何もしなければ人口減少と重なり本当に悲劇的な状況が現実となって
しまいます
4回に分けて処方箋を考えてみましょう
まず第一は現実を直視することです。 人口が全てではありませんが国力の大きな
力は人口、特に増加しているのか減少しているのかということが影響します
人口が減少する時代というのは、『将来に対して希望が持てない』ことを意味して
います。 つまり将来に希望が持てる時、場所、集団では人口が増え、希望が
持てない場合は人口が増えないのです
人口が増えるということは『自分より若い人が多い』ということですから、常に
何かに追いかけられている感じがして、行動の原動力になっているのです
団塊の世代(昭和22年から24年まで)の前に生まれた私自身も常に何かに追いかけ
られているという切迫感があり世代の津波に飲み込まれないようにしようという
意識が自然に生まれ、時代背景とともに高度成長時代を実現したのです
最近になって盛んに人口減少の話が出てきましたが、30年前からわかっていたことで
誰も対処しなかったので追い込められているということと、これから出生数が増加
しても30年ぐらいは実際の社会で活躍する世代の人口は増加しません
解決策の一つは海外からの若年層の招聘です
異なる文化との接触は刺激にもなる一方、軋轢もあります
しかし、この軋轢が力にもなるのです
恐れることなく、もっと開放的になることが必要ですが、その前にもっと多くの人が
旅行でも勉強でも、また仕事でも海外に出て実際に異文化の中での生活体験を
経験して見ることが重要です
私もプレーしていたサッカーで言えば、今のように多くの選手が海外のチームで活躍
することは夢にも考えられませんでした。 カズも中学生ぐらいで単身ブラジルに
渡り現地で認められ日本に帰ることでサッカーブームに火がつき、W杯の常連に
なってきました。 Jリーグには多くの外国人選手がいて活躍していますし、また
日本人選手のレベルアップにもつながっています
他の分野でも世界を舞台に活躍することで将来に対する希望を大きく膨らませる
ことで活性化が促されるでしょう