“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

出遅れる日本企業

長い経済の低迷から脱却するためには企業活動が活発化し、新しいエネルギーが

生まれてくる必要がありますが、残念ながら日本企業には活力が感じられません

政府や財界の指示待ちという感じがして、高度成長期のような下から持ち上がる

迫力が感じられないのはなぜでしょうか

毎年新入社員にはマスコミによるレッテル貼りが行われてきましたが、何年か前に

『指示待ち族』というのがありました。 自ら仕事を考えるのではなく上からの指示

を待って行動を起こす、そして指示に従った作業は卒なくこなし大きな間違いは

しないという行動パターンを指して名付けられました

ひょっとするとこの世代が組織の中心になってきているからいまだに指示待ちを

しているのかと疑問を持ってしまいます。 この場合、どこから指示が来るので

しょうか

会社の経営者になれば、社内から指示が来ることはないので経済団体だったり

業界だったり、あるいは所轄官庁からの指示を待っているのかもしれません

しかし、この世代が指示待ち族であれば所轄官庁の同世代も同じように『指示待ち』

族ですからどういうことになるのでしょうか

バブル崩壊までは海外にモデルを求めることも可能でしたが、日本経済が『追いつき

追い越せ』の時代から『世界経済の牽引車の一つ』となって海外にもモデルを求める

ことが難しくなりました。 バブルの崩壊はまさにそこに本質があります

他国での活動を追いかけた結果、自らも泥沼にはまり今度はその経験から

チャレンジにへっぴり腰になってしまったということでしょうか

最近の記者会見を見ると、会社でも官庁でもあるいは政府でも原稿を読み上げて

大きな過ちはありませんが面白味に欠ける、別の言い方をすると迫力がない状況が

よくわかります

自分の頭で理解し、咀嚼し、自らの言葉で話しができなければ意図は伝わりません

一方で聞いてる方も配布されたプリントアウトをパソコンに打ち込んで話し手の

顔を見ていません。 顔の表情、仕草、そして最も大切なアイコンタクトが

できなければ口から出た言葉以上の真実、本音を探り出すことはできませんし、

良い質問もできません。 丁々発止の息詰まるような対話がないのもこの辺りに

原因があるのかもしれません。 記者もまた『指示待ち族』なのでしょう

これらの集積が『出遅れる日本企業』に繋がっているということです