“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

優柔不断と時期尚早

現実直視の回避という心理状態があるからではないでしょうか

最近の企業決算発表を見ていると大本営発表に通じるものが感じられ、不安な面が

あります。 第三四半期で累計の計画進捗率が100%近いのに期末業績予想を変え

ない、また決算見通しを直前に上方修正するにも拘らず市場からの反応が薄いことに

危機感を覚えるのは私だけでしょうか。 決算数字が出るまで、社内で見込みが

できなかったとしたら社内統治に問題があるのではないでしょうか

物事を決めるときに時期尚早だからもう少し待ってという理由で決断しないことが

あります。 この場合明確な理由が提示されることは少なく、従ってどのような

条件になれば実行できるかがわかりません

結局、そのままお蔵入りということも珍しくないどころか、ほとんどのケースで

そのまま据え置かれしばらくして消え去るということが起っています

言葉を置き換えると優柔不断ということになりますが、語感としては時期尚早の方が

柔らかい雰囲気ですから大きな議論になりにくいと思われます

ビジネスの世界でも社会現象でも現在は猛烈なスピードで変革が起き、しかも

当事者も気がつかないあるいは気が付いたときには手遅れになっているということが

多々あります

このような状況を踏まえると、時期尚早ということであれば少なくとも条件提示を

明確にして何が変化すれば実行できるのかというプロセスを明確にすることが大切

ですし、他の事例、先行者の失敗等を参考にすることも大切です

最近の例で言えば、太陽光発電があります。 散々議論した挙句ようやく実施したの

ですが先行したドイツで電気料金の高騰という失敗がすでに顕在化したにも拘らず

そのまま実行し、そして同じ轍を踏んでいます

最近盛んに言われるようになった在宅勤務、テレワークと横文字になってきています

が、アメリカのIT企業ではオフィスで皆が顔をあわせるスタイルに回帰し始めて

います。 人と人とのコミュニケーションの重要性を再認識した結果ですが、日本

ではこれから普及させようとしています

他者を見習うこと、そのための情報蒐集の大切さ、適確な分析というのはどんな時

でも必要ですが、我々の周りでは少しこのような活動が低下しているように感じ

ます

もっと感性を磨き、謙虚になると同時に決断力を高めることがますます求められます