“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

カッシーニ土星へ突入

1997年に打ち上げられ2004年に土星周回軌道に投入された探索機カッシーニが

最後の役目として土星に突入しそのミッションを終えました

最後の瞬間のニュースではプロジェクトチームの責任者がインタビューを受けて

いましたが、画面から見る印象では60歳台ではないかと思われます

ここで感じたことは、20年に及ぶプロケクトを交代することなく担当したという

ことで日本のプロジェクトであれば途中で定年のため交代ということになっていた

のではないかということと、かなり若い時にプロジェクトの責任あるポジションに

就いていたということです

打ち上げから20年、計画段階から見ると25年以上の年月が経っているという

ことは、30歳台でスタートしても現在は60歳近い年齢ということになります

日本ではこのようなプロジェクトであれば責任者は若くても40歳台でしょうから

プロジェクト終了時には70歳近くになります。当然定年で最後まで担当できない

ということになります

科学技術の世界では若くて斬新な発想も必要ですが、他方宇宙探索のように長い

時間をかけて研究する分野もありますので、その場合には若手を登用し、最後まで

担当させるという考え方も必要です。そのためには若い人をきちっと評価し

プロジェクトを任せても良いかどうかを決断することが不可欠で、この点で日本の

状況には不安があります

前にも話題にした『時期尚早』が適用されればこのような思い切りができなくなり

活力と同時に成果物も得られなくなってしまいます

『若手に任せると』いうことと『役職定年のように一定の年齢で一線を退く』こと

は同義語ではありません

メリハリをつけた運用が大切です