幼稚園に見る最近の世相
縁があって地元の幼稚園の理事長をやっていますが当初の予想と随分違うことが
ありました
予想外の一つは、親の年齢です。 平均して30代も後半、40代も珍しくありません
それに伴い社会的地位の高い人が多いので教育投資にも積極的です
二つ目は、こども3人の世帯も珍しくなく小さな子を自転車に乗せて送迎する姿も
ありますので核家族化して3人家庭が多いという実感はありません
結婚しない人や子供のいない家庭が以前より増えているので「平均値」の家族数は
3人でも分布を見ると一人っ子より複数の子供を持つ家庭が多いのでしょう
また、東京都の場合は若年層の流入もあって人口が増加していることも一因かも
しれません
職があって、住環境が整えば人口は増えるということで「働き方改革」の一つの
方向性が見えてくるのではないでしょうか
魅力のある地方が活性化されれば人口は増えます
政治のみでなく、経済も文化も全てが東京に集中している現状からの脱却が必要です
江戸時代までは経済の中心は大阪、文化の中心は京都にもあったのですから、
東京以外に活動の中心を作ることは難しくありません
江戸時代の大阪には武士がほとんどいなかったという事実はもっと語られても良いし
その背景は何なのかという分析も役に立つと思います
権力に追従しない自立の精神があるのではないでしょうか
補助金による中央集権をいかにして打破するかですが、文化的活動がきっかけに
なるかもしれません
松本市の「サイトウ記念コンサート」には内外から多くの音楽家と聴衆が
集まりますので、一つの事例になります
それぞれの場面でのアイデアと地道な努力が欠かせないと思いますが、
「ふるさと納税」を活用することも考えられます