なぜ、閉塞感なのか
人間は本来変化を嫌います
人間に限らず、動物は一定の生存ルールを守らないと絶滅の危険がありますので
よほどのことがない限り従来の生活パターンを変えることは無いのです
恐竜が絶滅したのは急激な気候変動に対応できず従来通りの生活パターンを継続した
為に死に絶え、その新しい環境に適応できた生物が取り変わることになりました
現代日本を見ると、適度な生活ができ、それなりに物質的にも恵まれていますので
自らリスクを冒して変化を求めることはありません
これだけであれば『みんなハッピー』なのですが、もう一つの心配があります
それは『将来に対する漠然とした不安』なのです
1970年代までは『将来に対する漠然とした希望』があったので現代と比較すれば
遥かに低い生活水準でも『追いつき追い越せ』に情熱を燃やすことで目標もあり
目には見えませんが『希望』がありました
20年ほど前から『世界の先頭を走る』ということで明確な目標が見えなくなり
それと同時に『希望』が『不安』に変わってしまったのです
しかし、政治も社会も会社内でも皆が共通して持てる目標を示していません
変化はしたく無いけれどこのままではなんとなく不安という感情が『閉塞感』と
なっているのでしょう
年齢構成の高齢化も国の予算の2/3を国債に頼る財政もこれからの急速な人口減少も
他国の例を取ることはできません、何故ならば日本が先頭を走っているからです
このような閉塞感を打破するには各自が自らの殻を少しだけ破る勇気と変化に対する
恐怖心を抑える勇気を持つべきでは無いでしょうか