民主主義とは何か
議会制民主主義ということを前提に考えてみました
他の制度との比較で考えると相対的に優れた仕組みではありますが、前提条件を
確認しておく必要があります
1.自由な議論ができること
2.多数決の意味を理解すること
3.個が確立していること
それぞれについて内容を見てみましょう
自由な議論ができることは物理的な束縛がないだけではなく、精神的な束縛からも
解放されている必要があります。具体的には身分的な束縛がないということです
多数決というのは議論では解決できない場合の最終解決手段だという認識があること
が必要です。本来は議論の中で妥協点を探るのがベストですが、それができない場合
の解決手段という認識があれば、少数意見を尊重し一定の妥協をするのが本来の姿
でしょう
最後に個の確立がなければ前述の議論も成り立ちません。つまり民主主義の前提は
各個人が自らの言動に責任を持つことにあるのです
このように考えると、今の日本の状況はどうでしょうか
国会では数の論理で議論のないまま与党案件がほとんど修正もされずに成立して
いますし、会社内では正社員制度という身分制的な束縛で自由な発想と行動を
束縛している面が強くあります。教育面でもマルバツ式の唯一の正解を求める意識
が強く本来あるべき真実の追求という側面や、多様な意見の創出を促進することが
弱まっています
民主主義の本来は国民に主権がありますので、主権の発露が必要です
色々な制度に欠陥が多くても、投票という最終手段によって主張はできる訳です
今我々ができることは自らを信じた投票を継続することで変革を求める
ことができるのではないでしょうか