“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

茹でガエルになっていないか?

本当かどうかは別としてよく言われる例えです

熱湯にカエルを入れるとびっくりして飛び出すが、水からゆっくり温めると逃げる

チャンスを逃して茹でガエルになるというものです

さて、最近の日本はどうでしょうか。茹でガエル現象の証拠が沢山あります

ゆっくりした人口減少

人口構成の高齢化

収入は増えないが普段の生活はなんとかなっている

政治に満足していないが急激な改革は望まないし、悪夢のような体験が変化を拒む

消費税を上げるしか逃げ道はないが、今はやりたくない

20,30年後の状況を考えるとこのような状況が徐々に悪化して、いつかは後戻り

できない事態になるのは理解できるか、今は急な変化をしたくない

全く茹でガエルになる過程にあります

これまでの歴史を振り返ると高度成長期の公害問題とその対処が一つの例になります

光化学スモッグ、環七スモッグというのがありました

実際当時海から東京を見ると上空は晴天なのに東京都心の一部だけに雲のような

スモッグが肉眼でも確認できたのです

川崎病など、健康にも甚大な影響がありましたが対策は遅々として進まない状況で

高炉に脱硫装置を設置するとコストが高くなり競争力がなくなる、脱硫装置から

産出する硫黄化合物で硫安の生産が過剰になり関連産業が廃業に追い込まれる

このような反対論が強かったのですが、最終的には政府が音頭を取り、強力な対策を

実施しました

その結果はどうなったのでしょうか

産業の競争力は却って高まり、硫安生産会社が破綻することもなく、そしてもちろん

東京にも青い空が復活したのです

現状を変えることへの不安は誰にでもありますが、それでもやらなければならない

ことはあります

誰かが音頭をとるのを期待するのではなく、音頭を取れる人を担いで変化を

起こさないと本当に茹でガエルになってしまいます

And so, my fellow Americans: 

ask not what your country can do for you

ask what you can do for your country.  
   John F. Kennedy 1/21/1960