プロの活用
山口県で2歳の男児が行方不明になって多くの警察官等が参加した探索でも3日間
発見されなかった事件がボランティアーの30分の活動であっさりと見つけて
しまったというのは何を示唆しているのでしょうか
ボランティアーとはいえ、経験豊富で知識と経験が備わった、その意味では『プロ』
と、数は多いもののこのような探索には不慣れな警察、消防との差が出たということ
でしょうか
富田林の警察から逃走した容疑者も3,000人の捜索体制でも1週間後の今も発見され
てないし、少し前の刑務所から逃げた広島の事件でも島にも関わらず発見できず
結局本土側で発見されました
『量より質』ということが明確です
翻って学校教育を考えて見ましょう
『量より質』ではなく『記憶より論理の組み立て』ということに置き換えて考えると
果たして今の教育はどうなのでしょうか。少し前にTVでスイスの寄宿制の学校の
紹介がありました
11歳から18歳まで(英国でいえば進路決定のElevenn +から大学入学まで)の
生徒が英語、仏語での授業プラス自国語で教育を受けるのですが、生徒4人に
教師一人、授業も暗記よりも事例や設定された状況の中でどのように考え、他の
生徒を巻き込み、リーダーシップを発揮するのかということが中心になります
一言で言えば『次世代のリーダーを育てる』ことを明確に意識した教育です
日本人の生徒も何人かいたようですが授業料は相当に高額なことが想像できます
しかし、このようにして育てられた次世代リーダーの候補者が日本の教育制度の
中から生まれてくるのでしょうか
これからの時代、日本の置かれた状況を考えると日本の教育制度は抜本的な改革が
求められているのではないでしょうか
いまだに『記憶力優先』で『入学時点や入社、入省時点』の成績で一生の道筋が
決まってしまう社会の仕組みはグローバルスタンダードからは遠く外れています
社会人再教育の仕組みも真剣に考える時代になっているのではないでしょうか