積極性の楽しさ
新生森保ジャパンの試合を4試合見ましたが、メンバーが変わるとこんなにも試合
運びが変わるのかというサプライズを感じました
何よりも、観ていて楽しい、点を取る、そして勝つという要素が揃っているのです
これまでのチームもそれなりのうまさはありましたが、点を取るのが遅い、完全に
崩すまでシュートを打たないのが欠点でどうしてもテンポの遅い試合展開になります
から観ていて楽しいということにはならないことがあります
今のチームは無理な体勢からもシュートを打しますし、何よりも2点目、3点目という
貪欲さが感じられます
ヨーロッパのリーグで戦っている選手が多いし、日本で一定の評価を得てからの移籍
ではなく、かなり若い時にヨーロッパに渡り競争の中で育ってきた世代なので
ヨーロッパや南米そしてアフリカの選手たちと同じような積極性がないとレギュラー
になれないことも貪欲さの原因の一つかもしれません
さて、今朝の日経に『小粒になった日本企業』という記事がありました
上場企業の平均寿命が89年とNYやロンドンの市場での平均寿命より4倍以上
長いとありました
また、一社当たりの時価総額もアメリカはもとよりドイツや中国企業の後塵を拝して
います、伸び率で見ても2000年からわすかに1.7倍、これに対しアメリカは2.6倍
中国は5.4倍と格差がついています
日本では銀行の力が強く、リスクのある成長戦略より存続を第一に考えた経営が
多いからと指摘しています
前にも書きましたが日本の多くの経営者の任期が短く2期4年とか3期6年で交代
しますので、どうしても安全な経営で『大過なく過ごして次にバトンタッチ』という
発想になることも一因と考えられます
先のサッカーの例ではありませんが、企業も海外で活躍できる人材の育成や海外
からの人材の移入を本格的にしないと人口減少、年齢構成の高齢化とあいまって
本当に『縮みゆく日本』になってしまいます
若者の奮起を期待するとともに、年寄りは若者の邪魔をしないように、そして
若者を盛り立てるようにしなければなりません