“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

不祥事はなぜなくならないのか

最近も厚労省の統計データの基本的な誤りが公表され、統計そのものの信頼性が

損なわれるような事態が発生しましたが、なぜ次々とこのような事態が発生するの

でしょうか

いつの場合も『第三者委員会』が設立され、原因の究明と再発防止策が発表され

ますがすぐに次の事態が発生してしまいます

どうして官公庁や企業の不祥事は無くならないのでしょうか

それは、もともと根本的に解決しようという『意思』がないからです

たまたま見つかったのは不運だった、どこでもやっているのに自分達だけ正直に

やれば、競争力・組織の品格が落ちると考えているので、少数のスケープゴーを

処分して被り、処分者には裏で十分な保障を与えて口封じというのが実態では

ないでしょうか

組織のトップに職業倫理観がないことが根本原因で、今回の厚労省の統計問題でも

第三者委員会と言いながら、厚労省と関係のある『第三者』が調査し、一週間で

あれだけの報告書を作成することはあり得ません

調査すべき対象を特定し、面談予定を組み、質問を整え、面談し、その結果を整理し

原因特定をし、対策を考え、報告書原案を作成し、整合性を見直し、最終案をまとめ

印刷する過程が一週間でできるとは思えません

一週間で印刷された報告書ができてきた時点で内容に疑問を抱くべきで、報道にも

あるように厚労省内部で報告書原案が第三者委員会とは別に作成されていたと

考えざるを得ません

もっと厳しく言えば、報告書原案に沿って第三者委員会が活動したと言われても

やむを得ない事態です

何故か?

解決しようという意思がないからです

嘆かわしいことですが、結局は社会を反映しているので、国民全体の課題でも

あります

国民がもっと怒りを表すことが重要ですが、世論調査の結果を見ても

『怒り』よりも『諦め』が先に立っているようです

全豪オープンの大坂選手の試合のように厳しい局面を切り抜けるタフな精神力が

国民にも求められています