“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

無駄の効用

職場でおしゃべり、会議コーヒーブレイクといった時間は貴重ですが、

世の中が世知辛くなってくると『無駄な時間』として排除してしまう傾向がある

ようです

ある車のデザイナーがイタリアで仕事をしていた時、仲間から

『日本人はなぜ長時間仕事をするのか? 効率が悪いからではないか?』と指摘され

愕然としたということを、前にも書きましたが、集中力とオンオフの使い分け

いった観点から見ると日本人はどちらも苦手なようです

ちなみに私自身はコーヒーブレークが大好きで、この時に本音の話をするように

していました

公式の会議の場では、課題が難しいものであればあるほど、立場があってなかなか

本音ベースで物が言えないこともありますし、妥協するにしても落とし所を探るのは

会議の場では難しいことになりますので、コーヒーブレークなどを利用して実質的な

交渉をするというような利用の仕方をしていましたが、このようなことはどこでも

頻繁に行われています

最近のように社内メールが普及してくると隣の人とも直接会話せず、メールで

やり取りするようになり、朝のおしゃべり時間はなくなってしまいます

海外出張を盛んにしていた頃、空港で見かける風景で日本と異なるのはラウンジで

長々と電話をしている人が沢山いるということです

随分仕事熱心だと思い、密かに何を話をしているのかと聞いてみたら、昇給や仕事の

アサインメントという真面目なことを話していることもありますが、多くは秘書や

仲間と無駄話をして時間を潰していました

しかし、このような気楽な話の中にビジネスのヒントがあったり、状況把握が

あったりして結構役に立っているのではないかという印象を持ったことが思い出され

ます

人間、24時間緊張していることはできませんので、適度な息抜きが肝心です

ブラジルのサッカーと日本のサッカーとの差はゲーム中のリズムの変化の有無で

技術はあってもリズムの変化をつけることがない日本チームの試合に楽しさが

感じられないのは残念でもあるし、相手に脅威を与える度合いが少ないとも言えます

真面目さは必ずしも常に正解ではないということを肝に命ずる必要があります