大学の授業を英語に
非英語国で高等教育を自国語で行なっている国は少なく、日本は例外的と言えます
これ自体は素晴らしいことですが、別の観点からみると他国との交流に大きな障壁
ができてしまっています
意思疎通の為に英語に訳す必要があり、また論文や主張が他国から参照される機会
が大幅に減少してしまいます
人口の少ない国は自国語で教科書を作成したり、教育体制を整える費用がかかる
ため英語を採用することで共通化を図り高等教育の質を維持しています
教科書や参考文献のみならず、教授陣も英語圏で共通化することで幅広い人材に
アクセスできるという有利さもあります
因みに日本の出版数は世界2位とのこと、この為日本語で何でも読めるという錯覚に
陥っているのでしょうが、あくまでも誰かが翻訳したいと判断した本のみであり
全ての 本が翻訳されているのではないことを認識しなければなりません
似たような例は他にもあり、インターネットで何かを参照したりするときも
日本語で検索した場合と英語で検索した場合とでは内容と量に大きな差があります
情報量に差があるということですが、日本語で検索している限りではこのような
事実に気が付きません
広く情報を集めたり、原書にあたって確認する必要があるのですが、気がつかない
ことが多くあり、いつの間にか情報ギャップの谷間に落ちてしまっていますので
自ら探す努力をしなければいけません