新天皇、新元号、新内閣?
5月1日は正月のような雰囲気になりました
新しいことに飢えていた人たちが、新元号に合わせてお祝い気分になった
と思いますが、長い間の閉塞感に飽き飽きしていたので、何かのきっかけを
待っていたとも考えられます
この雰囲気を引き継ぎ夏の参議院選挙でも現職が落選し、新人が当選し
議員の顔ぶれが一新するというようなことになれば、さらに閉塞感の突破に
繋がるのではないかと期待するのは私一人でしょうか
日経ビジネスに『平成30年間は惰性の時代だった』という記事がありました
その通りかもしれません
平成元年は1989年、バブルが崩壊して『失われた10年』と言われた停滞の
始まった年で、結果的に30年経っても停滞したままです
最近はそこそこの景気状況ではありますが、諸外国と比較すると停滞は顕著で
名目GDPの伸びは実に30年間平均でたった0.88%、中国は言うに及ばず
アメリカは4.25%、ブレグジットで混乱のイギリスも4.05%、Gilet Jaunesで
揺れるフランスでも2.8%、ヨーロッパの優等生ドイツは3.36%です
ちなみに中国は12.45%で、実質でも8.45%、日本は長いデフレ経済のため
実質ではプラスの1.04%となります
この数字ではあまり大きな差ではないと感じられますが、30年間の結果として
直近のGDPが1989年の何倍になっているかを並べると
日本=1.32倍、アメリカ=3.78倍、イギリス=3.56倍、フランス=2.42倍
ドイツ=2.88倍、そして中国は何と26.7倍です
EUの主要国と比較しても日本は半分ないし3分の1以下にしかなっていません
ベルリンの壁が崩壊したのが1989年、ドイツの統一が1990年、ソ連の崩壊が
1991年で、世界は大きな変化を経験してきたなかで、日本は『惰性』の
まま停滞してしまったことは残念ですが、国民全体の責任だと自覚する
必要があります