その212        2019/6/17に掲載

亡国の政治


残念ながら1920年代を想像せざるを得ない状況です


Rolling20’s と言われたように好景気に浮かれた時代から一転して大恐慌、第二次世界

大戦へと続いた時代との類似性を考えざるを得ないのが最近の状況です


一つの特徴として自国第一主義があります

有名なアメリカのモンロー主義とトランプの『America First』とはどこかで繋がり

ますし、国連が機能しない状況は国際連盟が機能しなかったこととも重なります

当時は『持つ国』と『持たざる国』が大きなテーマで、何を持つかといえば植民地

です。植民地があれば自国主義が維持できますが、そうでないと経済的な低迷から

抜け出せないということで日本は焦って中国東北部での権益確保に走ってしまったの

です。今に置き換えると持つ持たないは『核兵器』ということになるのでしょうか


社会の底流にある大きな課題をそのままに表面的な好景気に浮かれた時代、所謂

大正デモクラシーが何かのきっかけで行き止まった時、底流にあった課題が表面化し

その解決を主張した動きが急激に力を得て社会全体を動かしてしまい、一気に

全体主義的な様相を呈してしまいました


この時代の課題は地方農村での貧困と就職難でした

これに対し危機感を持った陸軍の若手将校が社会改革を訴え急速に力をつけた結果

ニニ六事件から満州進出へと繋がってゆきました

何故ならば多くの若手将校は地方農村の次男三男だったからです

長男は地元で田を引き継げますが、次男以下は家を出ざるを得ず、軍人になりました


これらを今に写してみましょう

やはり地方の問題があります


農村人口の老齢化、経済のデジタル化に追いつかない地方経済、そして人口減少です

このように漠然とした不安と明確な解決策のない状況でオリンピックや万博開催、

対外強硬策、具体的ではないが耳の心地よい抽象的なスローガンを唱える政治家は

まさに亡国の政治だと思います


バラ色のスローガンに騙されず、厳しい現実を見つめながら一歩一歩歩む努力を

しようではありませんか