その215        2019/7/8に掲載

事実は一つでも真実は二つ?

先日の新聞に税収が過去最高になったという見出しの記事がありました


記事本文を読んでみると、これまでの最高を28年ぶりに更新したとの

ことです

確かに過去最高の税収ではありますが、2年振りとか3年振りに更新という

なら見出し通りですが、28年振りとなれば約30年間税収の伸びが無かった

ということですから見出しの持つ雰囲気とはだいぶ異なります


過去最高という事実は正しいのですが、どのように評価するかということで

見出しは『過去最高を更新』となるか『ようやく30年前の水準に』となるか

描く人の判断によって変わってきます


この同じ期間に他の国はどのような推移だったかということを調べてみると

少なくとも2倍から3倍になっています

中進国(中国、インド、韓国その他)はさらに大きな数字になっていますが

欧米の先進国も同程度の発展を遂げています


このような事実を背景として考慮すると『過去最高を更新』という見出しは

いささか的外れに感じてしまいます


もし、日本も税収が2倍になっていたら約120兆円、一方で歳出は切り

詰めた結果約105兆円ですから国債を発行しないでも収支はバランスが取れ

幾らかの償還もでき、場合によっては消費税も5%でも十分だったかも

しれません


消費税率1%で歳入は2兆円ほど増加しますので、8%の消費税率が5%でも

まだ9兆円ほど余裕があるということになります


成長戦略とはこのようなことでしょう


これを実現するために何をしなくてはならないのかということが、今我々

国民全体に課せられた課題であり、皆が真剣に考え、苦しくても実行する

ことが求められています


次回にどこで間違ったのかを検証してみましょう